【大雑把地名紹介】006-沼田町・北竜
まだ不慣れなので、いろいろ不備があるかもですがご了承ください。
情報の正確性は保証出来ませんので、もし正確な情報が欲しい場合は、
他の場所でも調べておく事をお勧めします。
沼田町北竜は、沼田町の南西端にある地区です。
国道275号が直角し、複数道道が存在し、高速(厳密にいうと高規格道)のインターもあるなど、
ちょっとした交通の要衝となっています。
記事作成開始2020/10/16~記事公開2020/10/26
※情報は2020年現在のものです。工事やダイヤ改正等により状況が変わる事があります。
※地区の形状の都合上、少々見辛い配置となっています。ご了承ください。
【地区の簡単な解説】
沼田町北竜は、沼田町の南西端にある地区です。
かつて沼田町北竜は北竜村(現在の北竜町・沼田町)の中心でしたが、
鉄道が開通した沼田(分立当初の名前は上北竜村)が(境界線は主に幌新太刀別川)1914年に独立。
その後北竜村の役場が現在の和へ移転し、それとほぼ同時期に恵比島地区等と一緒に、
北竜地区も沼田への結びつきの方が強い、と沼田村に編入されました。…って感じだと思。
ちなみに、北竜町には北竜という名前の地区は存在しません。
北竜町の中心市街地の名前は『和(やわら)』です。
西から南にかけて北竜町、南東に秩父別町と隣接しています。
【沼田町北竜の主な道路】
国道275号が走る他、3本(地区内で全て重複している路線があるので実質2本)の道道があります。
その中には沼田町北竜を起終点とする路線もありますが、
路線名は全て北竜が入らず沼田となっています。また、地区内を東西に深川留萌道が走っており、
国道275号との交差点には沼田インターがあります。
E62深川留萌道…深川市の深川JCTと留萌市の留萌ICを結ぶ約50㎞の路線。
事業名は深川沼田道路、沼田幌糠道路、幌糠留萌道路の3つに分かれてます。
1998年に最初の区間、深川JCT~深川西ICが開通。
2020年に最後の留萌大和田IC~留萌ICが開通し、
道内の高規格幹線道路の中で初めての全線開通を果たしました。
深川JCTでは道央道と接続します。
2017年に実施された高速道路ナンバリングでは、『E62』が割り当てられました。
沼田町北竜には沼田ICがあります。このICは2003年の秩父別~沼田開通時に供用開始されました。
有料の道央道を利用せず留萌~札幌・旭川を行き来する場合、
有料区間との境界の深川西ICよりも留萌寄りの北竜ICや沼田ICの方が便利の為、
道央道近く(深川寄り)よりも、端部の留萌寄りの方が交通量が多いそうです。
国道275号…札幌市と浜頓別町を結ぶ約310㎞の路線。
1970年制定。主な前身路線は道道11号札幌沼田線。当時は北竜町まで。
その後1975年に道道美深北竜線を編入し美深町まで延長。
1982年には道道浜頓別音威子府線を編入し浜頓別町へ延伸されました。
国道12号、40号や231号に代わって札幌~道北方面への移動に使われることが多い道ですが、
実際には国道275号よりも別の道道や広域農道等を使った方が快適な場合も多くあります。
なお、遡ると札幌~沼田町北竜の前身路線は地方費道4号札幌稚内線になりますが、
この札幌稚内線は北竜より北は留萌で日本海に出て現在の国道232号を北上するのに対し、
国道275号は北竜より北は天塩山地の東を抜けオホーツク海に面する浜頓別で終点となります。
道道428号奥美葉牛沼田線…北竜町美葉牛と沼田町北竜を結ぶ約7㎞の路線。1962年制定。
深川留萌道と離れた場所を走る国道233号に代わり、深川留萌道と並行して走ります。
起点の奥美葉牛という地名は現在は字改正の為現存せず
(住所としては消滅しただけで、バス停等には残っています)、美葉牛となっています。
道道549号峠下沼田線…留萌市峠下と沼田町北竜を結ぶ約12㎞の路線。1966年制定。
まだ現在の国道233号の美葉牛峠が無かった時代は、恵比島峠経由のこの路線が、
国道233号や地方費道札幌稚内線になっていたものと思われます。
恵比島~峠下ではJR留萌本線と並行して走っています。
道道867号達布石狩沼田停車場線…小平町達布と沼田町の石狩沼田駅を結ぶ約40㎞の路線。
1975年制定。道道427号昭和炭山石狩沼田停車場線と644号達布昭和停車場線を廃止し、
新たに認定されたのがこの路線です。
奥美葉牛沼田線、峠下沼田線とは違い終点は北竜ではなく、
JR留萌線の石狩沼田駅となっています。
恵比島~北竜では道道峠下沼田線、北竜~本通6丁目は国道275号と重複しているため、
顔を出すのは恵比島以北と沼田町の市街地の少しの区間だけです。
なお、恵比島~沼田の市街地はこの道道よりも、
この道の更に東でJR留萌線と並走する、道道1007号恵比島旭町線の方が近いです。
【沼田町北竜の主な河川】
地区の南東の端、秩父別町との境界に雨竜川が流れ、
その支流の美葉牛川と幌新太刀別川があります。全ての川が石狩川水系です。
その他、桜の沢、梅の沢など細かな川が流れていますが説明は省略。
雨竜川…幌加内町を源流とする川で、石狩川の主要な支流の一つです。
延長は約150㎞。幌加内町から深川市(多度志)、沼田町・秩父別町と流れ、
雨竜町と滝川市の境界付近で石狩川に注ぎます。
下流部の石狩平野では、
流域の各市町村の境界線(河川改修前のままなので一部ずれてます)となっており、
右岸には上流から沼田町、北竜町、雨竜町、左岸には秩父別町、妹背牛町があります。
上流部には雨竜第一ダムによって出来た湛水面積が日本で最も広い人造湖『朱鞠内湖』があります。
沼田町北竜では南東端、秩父別町との境界を流れています。
美葉牛川…北竜町の北端部を源流とし、そこから国道233号の東側を南に流れ雨竜川に合流します。
雨竜川に合流する地点(厳密には少しずれてます)は、
北竜町、沼田町、秩父別町の3つの境界が集まる地点になっています。
沼田町北竜では南端、北竜町との境界を流れています。
幌新太刀別川…沼田町の北西部を源流とし、沼田ダム(ホロピリ湖)を抜け、
恵比島から下流では左岸に留萌本線や道道1007号、右岸に道道549号や国道275号を見ながら流れ、
沼田町北竜の市街地に近い場所で雨竜川に注ぎます。沼田町の主要な河川の一つです。
沼田町北竜では、地区の東端を南から北へ流れています。
【沼田町北竜の施設など】
市街地に北竜簡易郵便局がある他、北部には沼田工業団地があります。
また、西側の丘陵地帯にはゴルフ場と、萌の丘という展望施設(?)があります。
ちなみにコンビニ、GSともに沼田の市街地にあるものが最寄りとなります。
各施設の細かい説明は省略。
【沼田町北竜の近隣の地区など】
沼田町北竜と隣接している、または周辺の地区です。
【沼田町】
沼田…北竜の東隣に、幌新太刀別川を挟んで隣接する地区。
沼田の市街地の近い地区ですが、厳密に言うと市街地は本通・北〇条など、
別の住所になっているので、この地区自体はそこまで建物は多くありません。
国道275号などを通じて北竜から直接移動が可能です。
恵比島…北竜の北隣に隣接している地区。位置関係上、沼田町北竜との
結びつきが強そうな地区ですが、北竜と違いJR留萌線の駅がある他、
幌新太刀別川の左岸も区域に含まれています。
道道549号などを通じて北竜から直接移動が可能です。
真布…北竜から見ると北東、沼田または恵比島を挟んで接している地区。
真布川流域に畑が少々、あとはほぼ全域が山林です。道道は走っていません。
地区の範囲は細長く、北は小平町との境界線まで伸びています。
ちなみに、JR真布駅は住所だとここではなく沼田になります。
逆にJR石狩沼田駅は中心部にあるので、住所は沼田ではありません。
幌新…北竜から見ると北、恵比島を挟んで隣接している地区。
北竜、恵比島よりも更に幌新太刀別川の上流になります。
ほろしん温泉や化石体験館、ほたるの里、キャンプ場などがあります。
【北竜町】
美葉牛…沼田町北竜から見て西に隣接している地区。
北竜町の北端にある地区で、深川留萌道の北竜ICもこの地区にあります。
道道428号などを通じて北竜から直接移動が可能です。
岩村…沼田町北竜から見て南西に美葉牛川を挟んで隣接している地区。
美葉牛と碧水の間にあります。
沼田町北竜からの直接の移動は不可能です。
碧水…沼田町北竜から見て南に美葉牛川を挟んで隣接している地区。
北竜町の役場のある和を差し置いて町内唯一のコンビニがあったり、
道路標識に出てたりと交通の要衝になっています。
滝川からだいたい国道275号に沿って走る中央バス滝川北竜線の終点がここです。
国道275号などを通じて北竜から直接移動が可能です。
【秩父別町】
秩父別…沼田町北竜から見て南東に雨竜川を挟んで隣接している地区。
中心部を含む、秩父別町の町域の大半を占めている地区です。
地区内の区割りが田園地帯でよく見るお馴染みの〇号〇線ではなく、
市街地のような〇条〇丁目となっているのが特徴です。
沼田町北竜からの直接の移動は不可能です。
【沼田町北竜の周辺の交通】
鉄道…
かつては国鉄札沼線の北竜駅および五ケ山駅が地区内にありましたが、
現在は約4㎞離れたJR留萌本線の石狩沼田駅が最寄り駅です。
1972年にこの区間を含む石狩沼田~新十津川が廃線。同時に廃駅になりました。
石狩沼田駅は、2020年現在、列車は深川行が6時台から21台まで9本、
留萌行が5時台から20時台まで8本あります。大半の列車が深川~留萌での運行ですが、
16時台に1本だけ、旭川発留萌行の列車があります。
なお、列車は全て普通列車ですが主に大和田、藤山、真布、北秩父別などは、
通過する列車がありますので停車駅にご注意ください。
特に深川0544発→沼田0557発→留萌0636着の留萌行始発(4921D)は、
石狩沼田、峠下、大和田以外のすべての途中駅を通過します。
なお、JR留萌本線を除くとJR函館本線の妹背牛駅(約16㎞)
または深川駅(約17㎞)が最寄り駅となります。
鉄道駅~各地の所要時間目安(石狩沼田基準)
石狩沼田~恵比島…約8分
石狩沼田~峠下…約17分
石狩沼田~幌糠…約24分
石狩沼田~留萌…約42分
石狩沼田~秩父別…約7分
石狩沼田~深川…約17分
石狩沼田~旭川…約36分+乗換待※1
石狩沼田~旭川…約42分+乗換待※2
石狩沼田~滝川…約31分+乗換待※1
石狩沼田~滝川…約34分+乗換待※2
石狩沼田~美唄…約48分+乗換待※1
石狩沼田~岩見沢…約57分+乗換待※1
石狩沼田~札幌…約83分+乗換待※1
石狩沼田~新千歳空港…約120分+乗換待※1
※列車により所要時間が異なる場合があります。
※1…深川で特急列車へ乗換となります
※2…深川で普通列車へ乗換となります
※3…札幌で快速エアポートへ乗換となります
バス…
かつて鉄道が走り、国道も走る沼田町北竜ですが、路線バスは存在しないようです。
最寄りのバス停は碧水、碧水市街、沼田本通があります。いずれも、
沼田町北竜から約4㎞程の距離にあります。
町営バスは、沼田の市街地(厚生クリニック)と幌新温泉を結ぶ幌新線があるようです。路線図等はネット上で確認できませんでしたが、時刻表上で桜の沢、工業団地前など、沼田町北竜にあると思しきバス停名が確認できます。→2021年2月に時刻表サイトに追加を確認。
『工業団地前』『梅の沢』『桜の沢』『砂利川』のバス停が北竜に存在するようです。
ここでは工業団地前を代表として取り上げます。
碧水は、道北バスと沿岸バスが共同運行する留萌旭川線が停車するバス停です。
留萌方面は8時台から18時台まで8本、旭川方面は7時台から18時台まで8本あります。
8本のうち3本が道北バス運行便、2本が沿岸バス運行便、3本が快速(沿岸バス運行便)となります。
碧水市街は、滝川駅を発着する中央バス滝川北竜線のバス停です。
本数は4往復で、うち3往復が土日祝運休のようです。
滝川北竜線の終点がこのバス停になります。
沼田本通は、深川市立病院前と沼田駅前を結ぶ空知中央バス沼田線のバス停です。
平日9往復、土日祝5往復となります。平日と土日祝でバスの時刻が大きく変わります。
朝から夕方まで幅広い時間帯で運行されます。
なお、バスの経路の都合上、このバス停に停まるのは深川発沼田行のみとなります。
深川方面へ乗る場合は近隣の沼田駅前または厚生クリニックを使う事になります。
工業団地前は、沼田の市街地の『厚生クリニック』と山の奥の『幌新温泉』を結ぶ路線です。
1日5往復、うち1往復は土日祝は運休になるようです。
沼田の市街地まで約20分。幌新温泉まで約15分で着くようです。
バス停~各地の所要時間目安(碧水基準)
碧水~秩父別役場…約9分(快速で約8分)
碧水~深川十字街…約25分(快速で約22分)
碧水~高砂台入口…約62分(快速で約54分)
碧水~旭川駅前…約80分(快速で約73分)
碧水~美葉牛十字街…約5分(快速で約6分)
碧水~峠下分岐点…約12分(快速通過)
碧水~幌糠…約19分(快速で約19分)
碧水~留萌駅前…約45分(快速で約43分)
碧水~留萌十字街…約58分(快速で約54分)
※バスにより所要時間が異なる場合があります。
バス停~各地の所要時間目安(沼田駅前基準)
沼田駅前~秩父別役場…約10分
沼田駅前~深川十字街…約27分
沼田駅前~深川市立病院…約30分
※バスにより所要時間が異なる場合があります。
【周辺の街からの距離】
沼田町役場から…国道275号を札幌方面へ約4㎞。
雨竜から…国道275号を美深方面へ約18㎞。
碧水から…国道275号を美深方面へ約3㎞。
秩父別から…道道628号等で約7㎞。
深川市多度志から…国道275号を札幌方面へ約12㎞。
新十津川から…国道275号を美深方面へ約30㎞。
留萌市峠下から…道道549号等で約14㎞。
小平町達布から…道道867号等で約38㎞。
深川から…国道233号等で約17㎞。
滝川から…国道275号等で約30㎞。
留萌から…国道233、道道549号で約36㎞。
羽幌から…国道232、233号等で約85㎞。
旭川から(一般道)…道道98、国道275号等で46㎞。
旭川から(高速利用)…旭川IC~深川J~沼田IC利用で約60㎞。
士別から…道道293、48、国道275号等で約78㎞。
名寄から…国道40、道道48、国道275経由で約100㎞。
美深から…国道275号を札幌方面へ約118㎞。
添牛内から…国道275号を札幌方面へ約68㎞。
札幌から(高速利用)…札幌IC~深川J~沼田IC利用で約120㎞。
札幌から(一般道)…国道275号を美深方面へ約110㎞。
花川から…国道337、275号で約100㎞。
岩見沢から…国道12、275号で約75㎞。
美唄から…国道12、275号で約60㎞。
芦別から…国道38、275号で約55㎞。
富良野から…国道38、275号で約80㎞。
紋別から…国道273、39号経由で約185㎞。
千歳から(一般道)…国道337、275号で約135㎞。
千歳から(高速利用)…千歳IC~深川J~沼田IC利用で約155㎞。
苫小牧から(一般道)…国道234、12、275号経由で約155㎞。
苫小牧から(高速利用)…苫小牧東IC~深川J~沼田IC利用で約180㎞。
小樽から(一般道)…国道337、275号で約135㎞。
小樽から(高速利用)…小樽IC~深川J~沼田IC利用で約155㎞。
倶知安から…国道393、337、275号経由で約190㎞。
室蘭から…国道36、337、275号経由で約225㎞。
函館から(小樽回り)…国道5、337、275号で約365㎞。
函館から(室蘭回り)…大沼公園IC~深川J~沼田IC利用で約420㎞。
釧路から…国道38、道道564号等で約320㎞。
帯広から…国道38、道道564号等で約200㎞。
根室から…国道243、39、道道98号等で約395㎞。
網走から…道道104、国道39号、道道98号等で約250㎞。
【個人的なコメント】
正直な話、今回はなんとなくで地区を選びました。
こういう微妙に近い場所ってあまり記憶に残りやすくもなく、日頃から意識して撮る訳もなく、
かと言って必要になったら気軽に行ける距離でも無いので、
写真素材を探すのが意外と大変なんですよね。今回も割とそうでした。
こういう『隣町の名前が付いた地区』ってのは各地にありますが、
その代表例と言ってもいいのがここ。他は正直、手出しすると深淵に吸い込まれそうなので、
そっとしておくつもりです。
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