【大雑把地名紹介】012-上ノ国町・木ノ子
※情報の正確性は保証出来ませんので、
正確な情報が欲しい場合は他の場所でも調べておく事をお勧めします。
上ノ国町木ノ子は、上ノ国町の中西部に位置する地区です。
西側が日本海に面し、国道228号が南北に走ります。
記事制作開始2021/02/18~記事公開2021/02/27
※2021年2月(バス時刻表のみ2021年4月)現在の情報です。
工事やダイヤ改正等により状況が変わる事があります。
※地図はイメージです。所々都合により省略しています。また正確性は保証出来ません。
【地区の簡単な解説】
上ノ国町木ノ子は、上ノ国町の中西部に位置する地区です。
上ノ国町の中心市街地よりは南ですが、中心市街地の場所が町域の北端に近い為、
町域全体で見ると木ノ子はやや北の方になります。
地区の大きさはやや小さめで、摩周湖にすっぽり収まる大きさです。
木ノ子は木材の産地として有名だったそうで、切った後の切り株から茸が生えて来たので、
木ノ子という地区名になったそうです。
小さい地区ですが、昔は『木ノ子村』という一つの村だったようで、
1902年に周辺の村(北村、汐吹村、石崎村、小砂子村など)と合併し、
上ノ国村になりました(上ノ国村という名前自体は合併前からあったみたいですが)。
海沿いで、山が迫り土地が少ないように見える木ノ子ですが、
この地区では比較的早くから稲作を行っていたそうです。
なお、ここでは木ノ子の区域は上記の地図の通りと扱っていますが、
一部地図ではもっと広い範囲(およそ南東8.9㎞にある大岳に迫るくらい)になっています。
【上ノ国町木ノ子の主な道路】
国道228号が南北に走ります。それ以外には特に国道、道道はありません。
ちなみに、高速道路を使う場合は、札幌・小樽・室蘭方面からは八雲ICまたは落部IC、
函館方面からは北斗追分ICまたは北斗茂辺地ICが便利です。
国道228号…函館市と江差町を木古内町、松前町を経由して結ぶ約170㎞の国道。1953年制定。
主な前身路線は地方費道28号福山函館線と地方費道33号江差福山線。
起点の函館市万代町~北斗市七重浜とは国道227号に重複しています。
この国道227号も同じく函館市と江差町を結ぶ国道ですが、
国道228号が知内~福島を除きほぼ海沿いを通っていくのに対し、
国道227号は大野、厚沢部経由で、やや北回りで山を越えていきます。
その為、227号の延長は228号と比べ約100㎞短くなっています。
また、函館市~福島町では国道280号が重複しています。
国道280号は青森市と函館市を結ぶ国道で、北海道内では全区間が重複区間の為、
道内では表に顔を出す事はありませんが、本州側では単独区間を持ち、
ごく普通の国道となっています。
ちなみに、国道228号は北海道最南端の国道であり、北海道最南端の白神岬を通過します。
松前~上ノ国の海岸線のうち、木ノ子付近を含む汐吹~小安在は高台を走っていますが、
かつては下を走る町道が国道でした。現在の高台の道は1990年頃に開通した様で、
一気に全区間開通させた訳ではなく、何箇所かに分けて造られたようです。
下の漁村地帯を走る旧道はセンターラインが無いほどに道が狭く、
改良が必要であったことは一目でわかります。
なお、一部標識等に国道228号の痕跡が残っているようです。
(情報源が古い為、現在もあるのかは不明)
【上ノ国町木ノ子の主な河川】
小安在、大安在との境界を小安在川が流れています。
その他いくつか小河川が存在するようです。
ちなみに、この付近の国道228号は高台を走っており、ちょっとした谷でも橋で越えていくので、
小河川でも橋の銘板などで存在を確認することが出来ます。
(旧道の方は小安在川、タンコウノ沢川以外に橋はないようです)
小安在川…上ノ国町木ノ子最大の河川にして、唯一のまとも(?)な河川。
北に隣接する地区である、小安在(内陸部では大安在)との境界となっている川です。
地図を見る限りだと、木無山の北側付近が源流のようです。
国道228号は小安在川は新小安在橋で越えていきます。
なお、旧道の方も同じ(銘板より)新小安在橋という名前のようです。
また、旧道の新小安在橋の約75m内陸側(国道の橋のほぼ真下)にも別の橋があるようです。
こちらは現地に表記が無いようで、名称はわかりませんでした。
ストリートビューで銘板を確認した限り、現国道の新小安在橋が1988年10月完成、
旧道の新小安在橋が2006年11月完成のようです。
会館の沢川…国道228号現道が木の子橋で越えてると思われる川その1。
(橋の表記は地区表記の『ノ』ではなく、ひらがなの『の』のようです)
一部地図サイトと現地(木の子橋)に表記が確認できますが、大半の地図には表記が無く、
航空写真でも具体的に何処を流れているのか、というのは調べた限りわかりませんでした。
そもそも、調べた限りこの川の流域と思われる場所周辺に、
会館らしきものの存在は確認できませんでした。謎多き河川です。
一部では『カイカンの沢川』とも表記されているようです。
そのまま直接日本海へ注ぐため、単独で水系を構成しています。
光明寺の沢川…国道228号現道が木ノ子橋で越えてると思われる川その2。
こちらも先程の会館の沢川と同じく詳細な流路はよくわかりませんでしたが、
さっきのとは違い、こちらは近隣に光明寺という施設が確認できます。
一部では『コウミョウジの沢』とも表記されているようです。
そのまま直接日本海へ注ぐため、単独で水系を構成しています。
シャミズの沢川…国道228号現道が冷水の沢橋で越えてると思われる川。
シャミズと冷水と言うと一見違う名前に見えますが、語感が似てます。
あくまで推測ですが、おそらくシャミズ→当て字で冷水という事だと思います。
一部では『シヤミズの沢』とも表記されているようです。
そのまま直接日本海へ注ぐため、単独で水系を構成しています。
タンコウノ沢川…国道228号現道が新学橋で越えてると思われる川。
南に接している扇石との、境界のやや北側を流れています。
新学橋は『しんまなぶばし』と読むようで、その名の通り旧道には無印の『学橋』があります。
名前の『タンコウ』が何を指すのかの情報は見つけられませんでしたが、
ざっと調べた限りだとこの周囲には炭鉱の類のものは無かったようです。
一部では『タンコウの沢川』とも表記されているようです。
そのまま直接日本海へ注ぐため、単独で水系を構成しています。
【上ノ国町木ノ子の施設など】
市街地に郵便局、神社がある他、国道沿いに小規模なGSがあります。
コンビニは約9㎞離れた上ノ国の市街地にあるセコマが最寄りとなります。
その他、上ノ国の市街地にはローソンやスーパーがあるようです。
【上ノ国町木ノ子の隣接する地区など】
地区の面積自体があまり大きくないのと、西側が海に面していることもあり、
接している地区自体は少なめです。
扇石…木ノ子の南隣にある地区。
木ノ子と同じく西側で日本海と接しており、海沿いの漁村地帯で、
高台を国道228号が南北に走ります。
由来は、扇のような形をした大きな岩があった、ということですが、
アイヌ語由来という説もあるようです。
小安在…木ノ子の北~東に隣接する地区。
木ノ子と同じく西側で日本海と接しており、国道228号が南北に走ります。
国道228号を南から北へと走ると、高台を走っていた国道がここで旧道と合流し、
海沿いへ降りていく感じになります。
特にこれといった施設は無いようですが、
北側の内陸部は、この辺りでは珍しく比較的平坦な田畑地帯になっています。
大安在…木ノ子の東に隣接する地区。直接行き来する事は出来ません。
接している方向だけで見ると東ですが、内陸部が広いというだけで西側は海と面しており、
国道228号が南北に走ります。
国道228号を南から北へと走ると、扇石→木ノ子→小安在→大安在の順に通過します。
海沿いは『大安在浜』と呼ばれる砂浜になっています。また、海の近くは平地が多く、
この辺りでは珍しく比較的平坦な田畑地帯になっています。
一方で、地区の面積の多くを占める内陸部は一帯の山林になっています。
【上ノ国町木ノ子の周辺の公共交通】
航空…直線距離だとほぼ同じ距離で奥尻空港(奥尻町米岡)と函館空港(函館市高松)が、
ありますが、アクセスを考えるとほぼ函館空港を利用することになります。
函館空港からは、道内の丘珠、新千歳、奥尻。道外の羽田、中部、伊丹。
そして、海外の桃園(台湾)への便が出ているようです。
函館空港への陸路での距離は、国道227号、函館新外環状経由で約97㎞。
なお、現在は函館新外環状は赤川ICまでですが、2021年3月末に函館空港ICへ延伸されます。
鉄道…現在は木ノ子…というより上ノ国町、檜山振興局管内には鉄道がありません。
かつて上ノ国町にはJR江差線が走っていましたが、2014年に廃止されました。
その為、檜山振興局管内は北海道で初めて鉄道が走らない振興局となりましたが、
2030年度開業予定の北海道新幹線が管内の厚沢部町を通る予定になっています。
ただし全区間がトンネルで、檜山振興局管内に駅は置かれません。
現在の最寄り駅は、北海道新幹線と道南いさりび鉄道線が乗り入れ、
かつてはJR江差線も乗り入れていた、約48㎞離れた木古内駅です。
バス…函館バスの621系統、622系統が走っています。
621系統は江差ターミナルと原口漁港前を結ぶ路線。3往復走っています。
622系統は江差ターミナルと小砂子を結ぶ路線。小砂子行が1本、江差T行が2本走っています。
土曜、日祝も特に本数に変化は無いようです。
上ノ国町木ノ子には『木の子』『光明寺前』『滝沢学校前』の3つのバス停があります。
『木の子』バス停の時刻表は以下の通りです。
【周辺の街からの距離】
上ノ国町役場から…国道228号を松前方面へ約9㎞。
上ノ国町石崎から…国道228号を江差方面へ約9㎞。
上ノ国町湯ノ岱から…道道5号、国道228号で約24㎞。
江差から…国道228号を松前方面へ約17㎞。
江差町柳崎から…国道227、228号経由で約23㎞。
厚沢部から…国道227、228号経由で約30㎞。
乙部から…国道229、227、228号経由で約30㎞。
熊石から…国道229、227、228号経由で約54㎞。
函館から…函館江差道、国道228、道道5号経由で約88㎞。
函館市日ノ浜町から…道道41、83、100、国道228、道道5経由で約130㎞。
函館市川汲町から…国道278、道道43、国道227、228号経由で約119㎞。
函館空港から…道道63、100、国道227、228経由で約96㎞。
森から…国道5、道道67、国道227、228号経由で約89㎞。
鹿部から…道道43、96、国道227、228号経由で約98㎞。
北斗(上磯)から…国道228、道道5号経由で約76㎞。
北斗(大野)から…国道227、228号経由で約73㎞。
七飯から…道道676、国道227、228号経由で約77㎞。
松前から…国道228号を江差方面へ約48㎞。
松前町原口から…国道228号を江差方面へ約22㎞。
福島から…国道228号を江差方面へ約69㎞。
知内から…国道228、道道5号経由で約56㎞。
木古内から…道道5、国道228号経由で約48㎞。
小樽から…国道5、276、道道9、国道277号経由で約240㎞。
余市から…国道5、276、道道9、国道277号経由で約220㎞。
積丹から…道道998、国道229、道道9、国道277号経由で約240㎞。
岩内から…国道229、道道9、国道277号経由で約180㎞。
蘭越から…国道5、277、229号経由で約160㎞。
寿都から…道道9、国道5、国道277号経由で約150㎞。
せたな町瀬棚から…国道229、227、228号経由で約103㎞。
せたな町北檜山から…国道229、227、228号経由で約97㎞。
せたな町大成から…道道740、国道229、227、228号経由で約76㎞。
今金から…国道230、229、227、228号経由で約109㎞。
苫小牧から…国道276、453、37、5、277、228号経由で約255㎞。
千歳から…道道16、国道276、453、37、5、277、228号経由で約255㎞。
室蘭から…国道37、5、277、229、228号経由で約195㎞。
伊達から…国道37、5、277、229、228号経由で約170㎞。
洞爺湖町虻田から…国道37、5、277、229、228号経由で約155㎞。
倶知安から…国道5号、277、229、228号経由で約190㎞。
長万部から…国道5号、277、229、228号経由で約113㎞。
八雲から…国道277、229、228号経由で約84㎞。
浦河から…国道235、276、453、37、5、277、228号経由で約375㎞。
札幌から…道道125、国道393、5、277、229、228号経由で約285㎞。
岩見沢から…国道337、393、5、277、229、228号経由で約325㎞。
旭川から…国道12、234、337、276、453、37、5、277、228号経由で約395㎞。
名寄から…国道275、337、393、5、277、229、228号経由で約480㎞。
留萌から…国道231、337、393、5、277、229、228号経由で約395㎞。
稚内から…国道232、231、337、393、5、277、229、228号経由で約575㎞。
帯広から…国道274、237、276、453、37、5、277、228号経由で約435㎞。
北見から…国道39、12、275、337、393、5、277、229、228号経由で約560㎞。
網走から…旭川紋別道、国道12、275、337、393、5、277、229、228号経由で約605㎞。
釧路から…国道336、236、235、276、453、37、5、277、228号経由で約570㎞。
根室から…国道44、336、236、235、276、453、37、5、277、228号経由で約695㎞。
羅臼から…国道272、336、236、235、276、453、37、5、277、228号経由で約725㎞。
有料道路利用の場合…
札幌から…札幌南IC~苫小牧東JCT~八雲IC利用[5250円]で約315㎞。
旭川から…旭川鷹栖IC~札幌南IC~八雲IC利用[9050円]で約440㎞。
苫小牧から…苫小牧中央IC~八雲IC利用[4300円]で約260㎞。
千歳から…千歳IC~八雲IC利用[4720円]で約275㎞。
室蘭から…室蘭IC~八雲IC利用[3000円]で約200㎞。
倶知安から…黒松内IC~黒松内JCT~八雲IC利用[1470円]で約190㎞。
小樽から…小樽塩谷IC~余市IC、長万部IC~八雲IC利用[合計1460円]で約240㎞。
名寄から…士別剣淵IC~札幌南IC~八雲IC利用[9980円]で約510㎞。
北見から…遠軽IC~比布JCT~札幌JCT~八雲IC利用[9440円]で約610㎞。
帯広から…芽室帯広IC~千歳恵庭JCT~八雲IC利用[7800円]で約435㎞。
釧路から…阿寒IC~千歳恵庭JCT~八雲IC利用[8950円]で約545㎞。
【個人的なコメント・あとがきなど】
上ノ国町木ノ子は、小さな地区で、一見何も無いように見えますが、
やっぱり調べてみると面白い話題がいろいろありました。
一番驚きだったのが木ノ子がマジで茸由来だったということ。探せば他にも説ありそうですけどね…
さて、今回は渡島檜山の地区でしたが、この地区で記事を書くのは2本目になります。
渡島檜山は前回山紹介の駒ケ岳で取り上げたので、地名紹介は初となります。
これで当サイト内の区分での全区分の地名紹介を書いたことになります。
ただ、このうちのサイト内の地域区分、改めて見るとちょっと気に入らない所があるので、
そのうち変えるかもです。
今回、バスでの各地への所要時間について省略しましたが、
これはバス時刻のいまいち信頼できる情報が得られなかった為です。
というのも、この記事を書いてた2021年2月現在、時刻表サイトとバス会社HPで、
全く別の時刻が出ており、バス会社HPでは各バス停の時刻までしか出し方がわからなかったので、
何時発のバスが何時に何処に着くみたいな情報がわからないんですよね。
多分春くらいにあるであろうダイヤ改正を機に修正される事を祈ってますが、
そうでなければ別の時刻表サイト使いようにした方が良いのかな…なんて思ってたり。
0コメント