【大雑把地名紹介】013-神恵内村・珊内村

※情報の正確性は保証出来ませんので、
 正確な情報が欲しい場合は他の場所でも調べておく事をお勧めします。 


記事制作開始2021/04/05~記事公開2021/04/22 
※2021年4月現在の情報です。 工事やダイヤ改正等により状況が変わる事があります。

※地図はイメージです。所々都合により省略しています。正確性は保証出来ません。
都合上縦長になっています。ご了承ください。


 【地区の簡単な解説】

神恵内村珊内村は、神恵内村の北西部に位置する村です。
そこそこ面積の大きい地区で、
ざっくり(面積等の計算はしておらず本当にざっくり見た感じ)神恵内村の4割くらいです。
『浜の方に出る川』といった意味のアイヌ語が由来のようです。

厳密に言うと、珊内村の中には『ヲネナイ』『川白』『ノット』『キナウシ』『オブカル石』
といった小字がありますが、ここではまとめて珊内村として扱います。

全体的に山がちな地形で、上の地図上では省略していますが、
ここを走る国道229号には数多くのトンネルや覆道があります。



【神恵内村珊内村の主な道路】

国道229号が南北に走ります。道道はありません。
それ以外には道路自体が集落内の生活道路くらいしかなく、殆ど道路が存在しません。

高速道路利用だと、函館方面からは約80㎞離れた黒松内IC
札幌、旭川、苫小牧方面からは約60㎞離れた余市ICが最寄りのインターになります。


国道229号…小樽市と江差町を結ぶ約300㎞の路線。1953年制定。
主な前身路線は、地方費道50号入舸余市線、準地方費道29号入舸岩内線、
準地方費道18号江差岩内線、地方費道32号江差瀬棚線などのようです。
小樽市~余市町は国道5号と重複しており、実質的な起点は余市町です。

海沿いを走っていく線形上、遠回りしている箇所が多く、
特に積丹半島を回る余市~岩内や、狩場山地の西を回り込む作開(黒松内町)~北檜山は遠回りで、
内陸や太平洋側へショートカットしたほうが、距離が短い場合があります。

その一方で、雷電海岸をトンネルで抜けていく岩内~作開(黒松内町)は、
国道5号(倶知安)経由よりも小樽~長万部を短距離で移動できるルートとして重宝されています。
勿論、札幌函館間の移動ルートとしても活用できます。


大半の区間で海沿いを走っていますが、
積丹町美国~野塚や、せたな町北檜山豊岡~大成宮野では内陸へ入っています。

古平~神恵内も、昔は現在の海周りではなく当丸峠経由でした。当時は海沿いの区間は、
『道道192号神恵内入舸古平線』、『道道193号野塚美国線』という道道だったようです。


全体的にトンネルが多く、数百メートルの短い物から数キロの長い物まで様々。
神威岬~神恵内、岩内~蘭越港町、島牧~瀬棚などは特にトンネルが多くなっています。

また、トンネルの多い他の道の同様、長大トンネルの建設等による旧道が多いのも特徴です。
最近の例だと、瀬棚の美谷地区で新美谷トンネル(長さは1㎞未満)が開通しました。
珊内にも、航空写真で見ると旧道が確認できる箇所があります(川白TNなど)。

今回扱っている地区である珊内周辺もトンネルが数多く存在する地域で、
北端の積丹町境界にある『積丹トンネル(765m)』を始め、『大天狗トンネル(639m)』、
『西の河原トンネル(1834m)』『窓岩トンネル(565m)』、
『川白トンネル(2106m)』、『マッカトンネル(約350m)』、
『キナウシトンネル(1008m)』と数多くのトンネルがあります。



【神恵内村珊内村の主な河川】

珊内川やその支流の他、直接海へ注ぐ小河川がいくつかあります。
小河川が多いだけに名称不明な川も多いですが、幸いにも国道が橋で越えていく所が多いです。

地区自体が海に面しているので単独の水系を持つ川が多く、ここで紹介する川は、
珊内川の支流以外は全て直接海へ注ぎ、大半が単独の水系を持っています。

なお、名称不明の川のうち、直接海へ注がないものは紹介を省略させていただきます。


珊内川…神恵内村珊内村で最も大きい川で、珊内川水系の本流。複数の支流を持ちます。
支流との合流が上流部や下流部にあまりなく、中流部に集中してるのが特徴的です。
下記の支流も全て珊内川の中流域に合流しています。
国道229号は、この川を珊内橋で越えます。
河口部は珊内の中心集落となっています。

カジ山沢川…北側から流れる珊内川の支流。南側からもほぼ同じ場所で珊内川に注ぐ川があります。
一部地図では『滝ノ沢』という表記になっています。

滝の沢川…北側から流れる珊内川の支流。スサノ沢の西側に並行して流れています。
一部地図(先程のカジ山沢川を滝ノ沢と表記する地図)では、
こちらの川は名称不明となっているようです。

スサノ沢…北側から流れる珊内川の支流。珊内川の支流の中で、
名称不明でないものはこれが最も上流になるようです。


キナウシ川…国道229号で言うとキナウシトンネルと大森トンネルの間にある川。
国道229号は橋もなくこの川を越えてしまうようですが、
一応ストリートビューで確信した限りだと、国道から川が見えるようです。
神恵内村珊内村を流れる川の中では最も南側で、
下流部では隣接する赤石村との境界になっています。

オネナイ川…国道229号で言うと川白トンネルの北側出口付近にある川。
国道229号は川白橋でこの川を越えていきます。
川の名前は『ネナイ』ですが、地名の方は『ネナイ』表記のようです。

ノット川…国道229号で言うと窓岩トンネルと西の河原トンネルの間にある川。
この間は約2㎞と比較的長めなので川が二つありますが、これは南側の方です。
国道229号はノット橋でこの川を越えていきます。
南側から流れてくる支流があるのが特徴。この支流の名前はよくわかりませんでした。
この支流も詳しい事が分からないので紹介は省略させていただきます。

オブカルイシ川…国道229号で言うと窓岩トンネルと西の河原トンネルの間にある川。
この間は約2㎞と比較的長めなので川が二つありますが、これは北側の方です。
国道229号は橋もなくこの川を越えてしまうようですが、付近に駐車場があります。
川の名前は『オブカルイシ』ですが、地名の方は『オブカル石』表記のようです。


名称不明(北から1番目の川)…国道229号で言うと大天狗覆道と大天狗トンネルの間にある川。
国道229号は大天狗橋でこの川を越えていきます。ストリートビューで見ると、
どうやら橋の銘板には『沼前川』と書かれているようです。

名称不明(北から2番目の川)…国道229号で言うと、
大天狗トンネルと西の河原トンネルの間にある川。国道229号はこの川を西の河原橋で越えます。
ストリートビューで確認する限り、橋の銘板の川名は何も書かれていませんでしたが、
付近に『西の河原川』と書かれていると思われる杭らしきものが確認できました。

名称不明(北から3番目の川)…国道229号で言うと西の河原トンネルの所にある川。
国道229号はトンネルでここを通過してしまうので、橋がありません。
河口部にはシシャモナイ滝があります。



【神恵内村珊内村の施設など】

漁協、民宿、神社、温泉、商店等があります。

コンビニは地区内、というより神恵内村自体に存在しないので、
22㎞離れた泊村の『セイコーマート泊店』が最寄りになります。

ガソリンスタンドは、神恵内の市街地に小規模なものが一軒存在するようです。



【神恵内村珊内村の隣接する地区など】

この辺りは人口密度が低い為か地区の区切りも大雑把なので、
隣接する地区は少なめです。


赤石村…珊内村から見ると南東に位置する地区。同じく海に面しています。
同じく国道229号が走りますが、トンネルが続く珊内村区間とは違い、
大森トンネルを除くとほぼ漁村地帯となっています。

道の駅『オスコイ!かもえない』があるのもこの地区です。
神恵内の道の駅は、国道229号を余市から走ると二つ目の道の駅で、
積丹半島唯一の道の駅になります。


神恵内村…珊内村から見ると東に位置する地区。同じく海に面しています。
直接接している場所は山の中で直接行き来出来ないので、行き来には赤石村を介する形になります。
その名の通り、神恵内村の中心部で、国道229号だけでなく、
当丸峠を越えて古平へ至る道道998号も走っています。

自治体の神恵内村と名前が同じなので少しややこしいです。
住所も『古宇郡神恵内村神恵内村』となります。


神岬町(積丹町)…珊内村から見ると北に位置する地区。
同じく日本海に面し、国道229号が走ります。トンネルも多め。
西は日本海、東は積丹岳の南南西約2.8㎞にあるポンネアンチシ山と東西に長い区域を持ちます。
積丹町の神恵内村に面している場所のうち、ぱっと見3分の2くらいが神岬町になります。

積丹町、もっと言えば北海道を代表する観光地と言っても過言ではない、
神威岬もこの地区にあります。



【神恵内村珊内村の周辺の公共交通】

航空…最寄りの空港は、約110㎞離れた札幌の丘珠空港
または、約160㎞離れた新千歳空港になります。
なお、丘珠空港へは札幌北IC、新千歳空港へは新千歳空港ICが便利です。


鉄道…最寄り駅は、約40㎞離れたJR函館本線・共和町の小沢駅
その他、同じく函館本線の倶知安(52㎞)余市(58㎞)も近いです。

かつては約30㎞離れた国鉄岩内線の西前田が最寄り駅でした。

また、かつてはもっと近くに『茅沼炭鉱鉄道』というものがあったようですが、
詳細がよくわからなかったのでここでの紹介は省略します。
ちなみにこれが日本初の鉄軌道らしいです。


バス…珊内村には、『珊内』『川白オネナイ』『川白』、
『ノット』『レストハウス西の河原』『西の河原』の6つのバス停があります。
全て岩内と川白・神威岬を結ぶ中央バス神恵内線のバス停です。

珊内の時刻表を見て見るとこんな感じ。

片道運賃は岩内ターミナル→珊内が1120円、岩内ターミナル→川白で1200円。


なお、04/17~10/17以外は全ての便が川白行となり、
その期間は川白より先にはバスは走らないようです。



【周辺の街からの距離】

神恵内村役場から…国道229号を積丹方面へ約9㎞。
泊から…国道229号を積丹方面へ約21㎞。
積丹町美国から…国道229号を岩内方面へ約40㎞。
古平から…道道998、国道229号で約42㎞。
余市から…国道229、道道998号で約57㎞。
仁木から…国道5、道道269、国道229号経由で約61㎞。
赤井川から…道道1022、国道5、道道269、国道29号経由で約68㎞。
岩内から…国道229号を積丹方面へ約33㎞。
共和町発足から…道道818、国道229号で約30㎞。
共和町幌似から…道道269、818、国道229号経由で約35㎞。

小樽から…国道5、229、道道998号で約78㎞。
寿都から…国道229号を積丹方面へ約75㎞。
せたな町北檜山から…国道229号を積丹方面へ約150㎞。
室蘭から…国道37、道道97、66、国道5、229号経由で約140㎞。
苫小牧から…国道276、道道269、国道229号経由で約155㎞。
千歳から…道道16、国道276、道道269、国道229号経由で約155㎞。
倶知安から…国道5、276、道道269、818、国道229号経由で約53㎞。
長万部から…国道5、道道9、国道229号で約98㎞。
浦河から…国道235、276、229号経由で約275㎞。
函館から…国道5、道道9、国道229号で約205㎞。
松前から…国道228、277、国道5、道道9、国道229号で約260㎞。
江差から…国道277、国道5、道道9、国道229号で約195㎞。

札幌から…国道5、国道229、道道998号で約117㎞。
岩見沢から…道道687、81、国道337、国道5、国道229、道道998号で約160㎞。
滝川から…国道451、国道275、国道337、国道5、国道229、道道998号で約180㎞。
富良野から…道道135、国道452、道道116、国道337、国道229、道道998号で約220㎞。
旭川から…国道12、国道275、国道337、国道5、国道229、道道998号で約240㎞。
留萌から…国道231、国道337、国道5、国道229、道道998号で約220㎞。
名寄から…国道40、道道48、国道275、国道337、国道5、国道229、道道998号で約310㎞。
稚内から…道道106、国道232、国道231、国道337、国道5、国道229、道道998号で約400㎞。
網走から…国道39、国道12、国道275、国道337、国道5、国道229、道道998号で約440㎞。
帯広から…国道274、道道602、国道337、国道5、国道229、道道998号で約330㎞。
釧路から…国道38、道道62、国道274、道道602、国道337、国道229、道道998号で約450㎞。
根室から…国道44、国道38、道道62、国道274、国道337、国道229、道道998号で約570㎞。


有料道路利用の場合
札幌から…札幌北IC~余市IC[1750円]利用で約115㎞。
千歳から…千歳IC~余市IC[2660円]利用で約150㎞。
苫小牧から…苫小牧中央IC~余市IC[3220円]利用で約180㎞。
室蘭から…室蘭IC~黒松内IC[1730円]利用で約155㎞。
函館から…大沼公園IC~黒松内IC[2720円]利用で約210㎞。
岩見沢から…岩見沢IC~札幌JCT~余市IC[2780円]利用で約150㎞。
滝川から…滝川IC~札幌JCT~余市IC[4100円]利用で約200㎞。
旭川から…旭川鷹栖IC~札幌JCT~余市IC[5130円]利用で約250㎞。
留萌から…留萌IC~深川JCT~札幌JCT~余市IC[4610円]利用で約260㎞。
帯広から…芽室帯広IC~千歳恵庭JCT~余市IC[6190円]利用で約310㎞。
釧路から…阿寒IC~本別IC~千歳恵庭JCT~余市IC[7340円]利用で約410㎞。



【個人的なコメント・あとがきなど】

今回は前回に引き続き日本海に面した地区でしたが、
探してみると面白い所がいくつかありました。特に名称不明の河川とか。
ぶっちゃけこういう情報の収穫がこのコーナー作る一番のモチベになってたり。

さて、今回は後志の地区でした。後志で地名紹介書くのはこれが二つ目になります。
前回で一通り一周したので、次からまた回っていく事になります。
いや、地域区分見直してるので全く同じという事にはならないでしょうけど。
だいたい1年で1周してるペースですが、果たしてこれで良いんでしょうかね。
もっとペース上げるべき?


ここに書くことでもない気がしますが、最近、活動の拡大やリアルの事情もあり、
サイトの更新時間が余り取れなくなってきているんですよね。
もしかしたらまた更新ペース落とす事になるかもです。すいません。

あと、今回から公共交通での所要時間は省略することにしました。
場合によっては正確な情報源が確保できないのと、いろいろ面倒というのが主な理由です。
その代わりと言ってはあれですが運賃書いておきました。代わりと言えるのか微妙ですが。
このあたりもまた試行錯誤が必要かな。

…ここの部分、最近本文と関係ない話題が多い気がしますがこれで良いんでしょうか。

とあ扶のあれこれじゃんくしょん

2020年3月開設。 何故かブログだけでは飽き足らず作ってしまいました。 まだほぼ何も無いですが、私の活動のあれこれを扱っていく予定です。